おススメは<楽々スクワット>

呼吸を意識し、自律神経を整える意味で、おススメの対策はスクワットです。部屋の中で過ごす時間が長くなると、どうしても下半身の筋肉が落ち、体全体の血流も落ちやすくなります。無理のない範囲で毎日少しずつやりましょう。

また、自律神経は背骨(脊椎)の中を通って体のいろいろなところに伸びています。運動不足になると、この背骨をとり巻く筋肉もかたくなり、自律神経に悪い影響を与えます。体をひねる体操で柔らかくしましょう。

スクワットは、必ず正しいフォームでおこなうことも大事です。気をつけたい点は、常に上半身をまっすぐに保つこと。

体が前倒しになると肺が圧迫され、深い姿勢を保つことができなくなるからです。腰を落とすときに口から息を吐き、上げるときに鼻から吸うように呼吸をするとより効果がアップします。ひざは、気持ちよいところまで曲げれば十分です。90度以上曲げないように。

【楽々スクワット】

※深く沈めることよりも、ゆっくりとていねいにすることを意識してください(『図解だからわかる 部屋で自律神経を整える』より)
(1)両足を肩幅に開き、両手を頭の後ろで組む。
(2)背筋を伸ばして、息を吐きながら腰を下ろす。深さは、ふとももに「負荷がかかってるな」というところまででOK。
(3)息を吸いながらゆっくりとひざを伸ばして、元の姿勢に戻す。これを朝と昼で20回ずつ。

正しいフォームで、朝と夜に20回ずつやるのがおススメです。

※本稿は、『図解だからわかる-部屋で自律神経を整える』(興陽館)の一部を再編集したものです。


『図解だからわかる-部屋で自律神経を整える』(著:小林弘幸/興陽館)

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