組替えにはたくさんの学びがある
私が退団してから、初めてのディナーショーを大阪でやった時、
生徒さんが密かに観にきてくれた事がありました。
その時、組替えで花組に行った、あすみ(明日海りおさん)とちなつの二人です。
2人が花組へ移動に決まった時は、やはり寂しくて…
宝塚は1つだし、やめるわけではないんだけど、近くにいなくなるのは悲しいものです。
でもその当時は、笑顔で送り出しました。
組長たるもの! 的な想いもありましたし。
そんな思いで送り出した2人が、自身の公演中なのにわざわざ会いに来てくれた時は、
とっても嬉しかったです。
組替えをした仲間を、応援の意味で観劇に行くと、
大丈夫かなぁ? とやはり心配の心境から観始めます。
でもあっという間に、あぁやっぱりかっこいいんだなぁとか、
あれ? こんな表情するんだっけ? とか、
組替えはたくさんの学びがあったんだなぁと、そんなことを感じながら観ています。
親心なのか、同志の心境なのか、友達としてなのか、
でも終わって会うと、満面の笑みできゃいきゃい話し、
あのかっこよかった人はいずこ? という感じに大抵なります。
そのギャップを見るたびに、安心し、
自分の組から優秀な仲間を送り出したんだな、と誇りに思うのです。
お芝居の物語が進むにつれ、
みんなが自分の信じる道を懸命に生きているところが、
演じる演者達のリアル、コロナ禍にあってもベストを尽くす真摯さと重なり、
ラストのハッピーエンドに胸が熱くなりました。
新しい月組を引っ張っていくお2人と、月組の皆さんに拍手喝采です。
どうかこれからも身体には気をつけて。
これからもずっと見守っています。
●日本テレビ「news every.」の「every.特集」にナレーターとして出演中
●NHK文化センター講座 4月23日(土)町田教室 4月24日(日)梅田教室
5月7日(土)仙台教室 5月8日(日)盛岡教室
●Jeunesse 特別ダンスワークショップ 5月1日(日)
●越乃リュウオフィシャルサイト (ryu-koshino.com)