樹木希林さんが亡くなる半年前、『婦人公論』の表紙のために撮影した写真を新作として出品。「こうして展示できるのは、人との縁のおかげ」と篠山さん(撮影:清水朝子)
2012年から全国32会場を巡回し、累計約99万人の観客を動員してきた写真展が、ついにラストを迎えます。(撮影=清水朝子)

常に写真界の第一線を走り続けてきた篠山紀信さん。半世紀にわたって撮影してきたスターたちの写真約100点が一堂に会する「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」が開催中です。2012年に始まった本展は、33会場目となる東京で入場者数100万人を突破し、日本初の記録を打ちたてることが見込まれています。

片岡仁左衛門、坂東玉三郎、中村又五郎、中村橋之助(当時)、市川染五郎(当時)、中村獅童、尾上菊之助、市川海老蔵、中村勘太郎(当時)、中村七之助と、当代人気の煌びやかな歌舞伎役者たちが顔を揃える。また、『助六由縁江戸桜』の舞台全体をとらえたパノラマ写真が圧巻。複数回に分けて撮影し、つなぎ合わせることで完成する写真は、名づけて「シノラマ」
「STAR」のセクションには、昭和から令和まで、各時代に活躍した俳優、歌手、ミュージシャン、スポーツ選手など、誰もが知る有名人の写真が並ぶ。野球界の2大スター、王貞治と長嶋茂雄の隣には、フィギュアスケートの現役人気選手である羽生結弦と髙橋大輔が。このセクションでは、山口百恵が湖に沈みかけるボートに横たわっている写真が、その巨大さも相まってひときわ目を引く

会場には、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(魂の肉体─美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日─東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのセクションが設けられ、大きく引き伸ばされた作品が並びます。