鬼嫁キャラを演じてきたけれど

岡野 今はどんな心境?

カイヤ 少し前、テレビ見てたら麻世が出てた。私は「この人は誰でしたっけ?」と(笑)。未練はないよ。反訴したのは自分が前へ進むため。彼が演出した「怖い女」のイメージのままじゃ生きていけないでしょ。

岡野 本当のカイヤはすごくフレンドリーなのに、麻世さんが93年に女優と浮気したときの記者会見で仁王立ちになってる姿が強烈すぎたよね。

カイヤ 私はあのとき、麻世に頼まれて会場へ行った。このままじゃ僕の仕事、なくなると泣いてたから。

岡野 カイヤは麻世さんの浮気についてはどう受け止めてたの?

カイヤ 麻世は浮気をしてないと言ってたから。私が一緒に記者会見に行ったら、浮気してないことを記者たちが信じてくれるから、来てほしいと言われたの。

岡野 でも麻世さんは記者会見で浮気を認めて謝罪してたよね?

カイヤ 私、当時は日本語がよくわからなかったから、麻世は何を言っているの? と混乱してた。だから麻世に対しては怒ってない。ただ横にいたカメラマンには怒ったの。麻世の付き人に「この場所から動かないで」と言われて、真面目に守ってたのに、「どいて」と言われたから。

岡野 あの日を境に、カイヤはどこへ行っても「怖い奥さん」と言われるようになったのよね。

カイヤ 麻世はあの不倫騒動のあとクリスチャンになった。洗礼名はエンジェル。洗礼を受けて家族の絆が深まった気がした。それに私は鬼嫁キャラでタレントになった。そのおかげで子どもたちを育てることができたから感謝してる。

岡野 カイヤって、モデルとして日本に来て麻世さんと知り合ったんだよね? 結婚後は?

カイヤ モデルの仕事はしないで、遊びに行くのも絶対ダメって、麻世は嫉妬深くて大変だった。だから私は家で英会話教室を開いて、1週間に100人教えて家計を支えてた。麻世はぜんぜん仕事がなかったから。

家賃や子どもの教育費は麻世が払ってたというのも嘘だよ。彼が04年に私の名前で銀行口座を作ってたことは最近になって知ったの。彼は「カイヤに振り込んでた」と言うけど、私は見たこともない通帳だった。嫌がらせもされた。ガス契約の名義は麻世になってたんだけど、最近になって止められたりとか。

岡野 うーん、でも私は、カイヤが麻世さんからされたことを聞けば聞くほど思っちゃうの。だったらどうしてもっと早く離婚しなかったの? って。最近、日本では熟年離婚をする人が増えている。カイヤはそんな風潮に逆行してるような気がするの。

カイヤ 結婚は神様の前で交わした約束だから。麻世を育てたお祖父さんと川崎家のお墓を守るって約束してたし……。私のママはネイティブ・アメリカンのスー族の出身だから約束を大事にする。でももう限界だと思って、お墓参りをして「ごめんなさい」と伝えてきたよ。