写真を拡大 周の大夫・丹礼真を演じる礼真琴(撮影:岸隆子)    
「緊急事態宣言」が出された4月7日、宝塚歌劇団は「当面の間」公演中止期間を延長すると発表しました。礼真琴&舞空瞳の東京宝塚劇場・お披露目公演の上演も白紙の状態に。そこで、今回特別に『婦人公論』3月24日号に掲載した、大劇場での星組公演「眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜」の写真をすべて公開します(撮影=岸隆子、取材・文=石橋法子)

新たな門出にふさわしい歴史ファンタジー

星組新トップコンビ、礼真琴&舞空瞳の大劇場お披露目公演は「幻想歌舞録 眩耀の谷〜舞い降りた新星〜」。作・演出・振付は宝塚歌劇団OGの謝珠栄だ。紀元前の中国大陸を舞台に、周の大夫・丹礼真(たんれいしん)が運命の出会いを経て、真に目指すべき道を切り拓く物語となっている。新たな門出にふさわしい英雄誕生の歴史ファンタジーだ。

写真を拡大 冒頭、祝祭感溢れる群舞が観客を瞬時に劇世界へ誘う。その後「眩耀の谷」で捕われの身になった礼真は、汶族の王の妹・瞳花から衝撃の告白を受ける

大志を抱き任務に就く青年・丹礼真だが、次第に現実を知り、正義感と宿命との狭間で苦悩することに。劇中、リーダーの資質を語る台詞もあり、礼真琴本人の状況と重なり印象深い。誠実な英雄の誕生をともに祝いたくなる。希望溢れる幕切れも清々しい。

◆『眩耀の谷〜舞い降りた新星〜』あらすじ

敗戦後、汶(ブン)族は周国の支配下に置かれる。周国の丹礼真(礼真琴)は管武将軍(愛月ひかる)から「眩耀の谷」に潜む残党の探索を命じられるが、宣王(華形ひかる)の狙いは谷に眠る黄金にあった。謎の男(瀬央ゆりあ)の導きで谷を訪れた礼真は、汶族の姫・瞳花(舞空瞳)と出会う