うち飯でカンパイ! 自粛生活でオンライン飲みが全盛の今、ほんのひと手間でこだわりのおつまみを作るのはいかが? 和洋中・エスニックの料理に精通するフードジャーナリスト・野澤幸代さんが、とっておきのお酒とメニューを提案。今回はハニーマスタードのレシピです。(文・イラスト=野澤幸代)

※本記事は、『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿 』の一部を再構成したものです。

自分好みのマスタードと蜂蜜を合わせて

いつものおつまみに飽きてきたら、新しい味つけに挑戦するチャンスです。このごろマイブームな調味料がハニーマスタード。あのチキンナゲットのソースです。市販品もありますが、自分好みのマスタードと蜂蜜を合わせるのが一番おいしいはず。

私は柑橘系やナッツ類の花の蜂蜜と粒タイプのディジョンマスタードを合わせます。コクがあって甘酸っぱくて、魚介や豚肉、鶏肉の味つけにぴったり。

『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿(電子版)』著:野澤幸代(中央公論新社)

旬のあさりのワイン蒸しにハニーマスタードを使ったら、夫がパンでソースまでぬぐいました。こんがり蒸し焼きにした新玉ねぎにかければ、お互いの甘みが引き立ちます。

〈ミード〉
フルーツワインの醸造で知られるドイツのドクター・ディムース社製。一般的には食後酒だが、自然な甘みで後味はすっきりしている。婚礼から1カ月間蜂蜜酒を飲む古代ゲルマンの風習がハニームーンの語源。

 

ところで〈ミード〉をご存知ですか。蜂蜜を水で割って発酵させた、古代からあるハニーワインです。どっしりした甘みと酸味があり、蜂蜜の風味が香ります。

ちょっと汗ばむ日は冷やして、雨の日は温めて。どちらもおすすめです。

 

一度食べればやみつき! おつまみレシピ

あさりのハニーマスタード蒸し(イラスト:野澤幸代)