手前からメインの「アマン京都フィッシュアンドチップス冬瓜のピクルス」。サクサクの衣とジャガイモのピュレ、付け合わせのピクルスの酸味のバランスが絶妙。魚はその日の一押しの白身魚が使われる。奥は濃厚な味の京野菜で作る「賀茂トマトのガスパッチョ焼き茄子のピュレ鱧の湯引き」

ホテルの緑陰で癒やされリフレッシュ

京都市街地の喧騒から離れた2万4000平米の敷地に佇み、独自の世界を醸し出すラグジュアリーホテル「アマン京都」。ここ鷹峯(たかがみね)は、琳派の創始者、本阿弥光悦が居を構え芸術村として栄えた地であり、周辺には金閣寺や光悦寺などの歴史的名刹が点在する。そんな悠久の自然と芸術文化の香りを感じながら、優雅な時を過ごせるのがオールデイダイニングの「ザ・リビング パビリオンbyアマン」。店内からは緑豊かな森と苔庭が一望でき、陽光降り注ぐテラス席も用意されている。

白桃のコンポート、タヒチ産バニラのアイスクリーム、シャンパンゼリー、桃の皮のチップの盛り合わせにラズベリーのソースをかけて味わう「ピーチメルバ」。料理はいずれも8000円のランチから。ほかに前菜2品が付き、温前菜、メイン、デザートは各2品から選べる

料理を手掛けるのはイタリア各地やシンガポール、ロンドンで16年にわたりキャリアを積んだ鳥居健太郎総料理長。「Land to Table」をコンセプトに季節の移ろいや大地の恵みを表現し、洋食をベースにしたボーダレスなひと皿が楽しめる。

例えばアミューズのガスパッチョは、自ら生産者を訪ねて調達した野菜に京都の夏に欠かせない鱧を合わせる。シェフのシグネチャーディッシュ「フィッシュアンド チップス」は、食材と食感を見直し、サクサクの衣をまとわせ再構築した一品。軽やかにして重層的な食感としみじみとした味わいが印象的だ。緑陰のリゾートが満喫でき、週末はテラスでバーベキューも楽しめる。

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