キンモクセイは、二度、花咲くのか?

秋に花咲くキンモクセイは、「花が二度咲く」といわれます。しかし、これは「キンモクセイの花が、秋以外の季節にもう一度咲く」といっているのではありません。

一般的には、キンモクセイは、10月上旬に10日間ほど花咲きます。ところが、原因は不明なのですが、その2週間ほど前に、あるいは、その2週間後にもう一度咲くという意味です。

たとえば、9月23日ごろに一度咲き、次に10月10日ごろに咲くのです。しかも、二度咲くうちの一度は、目立つほうの開花に比べて、数分の一ぐらいの花の個数しか咲きません。だから、普通には目立ちません。

しかし、「二度咲く」といわれるキンモクセイが、意外と多いのも確かです。特に国の天然記念物に指定されているキンモクセイの大樹は、「二度咲く」といわれることが多いのです。

たとえば、東京都八王子市の「小野田のキンモクセイ」、熊本県上益城郡(かみましきぐん)甲佐町麻生原(こうさまちあそうばる)のキンモクセイ、静岡県三島市の三嶋(みしま)大社の樹齢1200年を超えるキンモクセイ、宮崎県延岡市北浦町古江(ふるえ)の樹齢300年の「古江のキンモクセイ」などです。