安藤和津さん(右)と娘の桃子さん(左)(撮影:清水朝子)

桃子 でも、お母さんは最大限のお世話をして見送ったから、おばあちゃまはきっと幸せだったと思う。

和津 そうだと良いんだけど……。母が元気なときにそういう話をしていたとしても、大変だったかも。「なんで私にそんなこと聞くわけ!?」って、怒るような性格だったから(笑)。でも私は、自分がボケたらどうしてほしいのかを、元気なうちにあなたたちにはきちんと伝えておきたい。それは先に逝く親の義務だと思うから。

桃子 私はなりゆき任せな性格だから、自分の娘には「すべて任せる」って言いそうだなぁ。(笑)

和津 それで苦労するのはあなたの娘です!

桃子 じゃあ、「君の好きにしてください」って、書いておこうかな。

和津 「本当に最後まで自分勝手な人だったよね」って言われるのよ〜。死んだ後も、ずっと娘に恨まれちゃったらどうするの?

桃子 サクラにも「お姉ちゃんは、本当に勝手だよね」ってよく言われる。(笑)

和津 「エンディングノートを書くなんて悲しいからイヤ」という人もいるみたいだけど、ネガティブなことじゃないと思う。「最期はこんなふうに迎えたい」という意思を子どもたちに伝えておくことは、とっても前向きなことでしょ。望まない形で介護されたり、看取られたりするほうがよっぽど悲しいじゃない。人は生まれたら、いつか必ず死を迎えるんだから。

桃子 死なない人なんていないわけだからね。