写真を拡大 男装の麗人ジャックを演じる珠城りょう(右)と月城かなと。月城かなとは経営者の厳格さと夢追い人の情熱を役に込めた(撮影:岸隆子)
発売中の『婦人公論』11月24日号には、月組公演「ピガール狂騒曲〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜」の見どころを掲載中だ(撮影=岸隆子、取材・文=石橋法子)

清々しさに胸がすく気分爽快な祝祭劇

20世紀初頭、黄金期を迎えたパリを舞台に恋の騒動が巻き起こる。作・演出の原田諒がシェイクスピア喜劇『十二夜』を下敷きに、虚実を織り混ぜ物語を紡ぐ。

珠城りょうは初の一人二役で大活躍、美園さくら演じるヒロインも明るく前向き。令和初の初舞台生も加わり、清々しさに胸がすく気分爽快な祝祭劇だ。

珠城が演じるのは、生き別れた腹違いの兄と妹。“ワケありの妹”から、中盤には兄のイケメン貴族としても登場する。悪党に追われたり、恋に目覚めたり。波瀾の展開にも細やかな役作りが光る。男女の演じ分けも見事に、早替えの趣向で大いに沸かせた。

◆『ピガール狂騒曲〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜』あらすじ

万国博覧会の開催に沸き立つパリで、閑古鳥が鳴くミュージック・ホール「ムーラン・ルージュ」。支配人シャルル(月城かなと)は、流行作家ウィリー(鳳月杏)の妻ガブリエル(美園さくら)を新作の主役に迎えようと、青年ジャック(珠城りょう)を説得に向かわせる。ガブリエルはある条件付きで承諾する

レビューシーンでは、ジャックとガブリエルの情熱的なダンスや迫力のフレンチ・カンカン、ダンサー役の暁千星による連続ピルエットが見もの。

希望あふれるエンディングが楽しい。最後は珍しいトリコロールカラーで羽で華やかに。