イラスト:朝生ゆりこ

 

 

日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、身のまわりの植物クイズを出題。今回の問題は、「ポインセチアの花の色は?」です。
答えは…

 

 

黄色!

ポインセチアの花の色は黄色!

ポインセチアには、「大きな赤い花が咲く」という印象があります。しかし、私たちがこの植物の「花」とよんでいる部分は、植物学的には、花ではありません。ほんとうの花は、赤色の花びらに取り囲まれるように中央にある小さな数個の黄色のツブツブです。だから、大きな花ではないのです。

花びらのように赤く色づいているのは、「苞(ほう)」とよばれるものです。苞とは、本来は、花の下のほうにつく小さな葉っぱです。

この植物は、ハチやチョウチョに目立つように苞を大きくして花粉を運んでもらい、タネ(子孫)を残そうとしているのです。その巧みな生き方に、「ほう(苞)!」と感心してください。

この植物では、苞が花びらのように目立っているのです。苞を目立たせる植物は、そんなにめずらしくはなく、春のハナミズキ、夏のドクダミなどがあります。その他、ミズバショウは白い花を咲かせますが、白い花びらに見えるのは、苞です。また、ブーゲンビリアの派手な色の花びらに見えるのは、やっぱり、苞なのです。