「精神的に落ち込むと免疫力も落ちますからね。健康のためにも、前向きな気持ちでいることは大切だと思います。」(撮影:川上尚見)
20年春は出演舞台やコンサートが中止になり、家で過ごす時間が増えた前田美波里さん。これを機に改めて自分の体と向き合うことができたといいます。デビューから56年、女優として体のメンテナンスを欠かさずにきたプロの心がけとは──(構成=大内弓子 撮影=川上尚見)

へこんでなんかいられない

昨年2月から出演していたミュージカル『Endless SHOCK』は、コロナ禍によって公演期間途中で中止になってしまいました。また、7月に予定されていたシャンソンの祭典「第58回パリ祭」も中止に……。56年も仕事をしてきましたけれど、こんなに長い《お休み》は初めてのことじゃないかしら。演劇や映画など、エンターテインメントの興行がほとんどキャンセルになったことに、当初は呆然としました。

でも、『Endless SHOCK』のカンパニーの座長である(堂本)光一さんは、こうおっしゃった。「いつか必ずまた幕は開く」「すぐには無理でも、違う形で表現できる日が来る」って。その通り、へこんでなんかいられない、と思いました。

舞台には、私たちを支えてくれるスタッフが大勢います。その方々のためにも、私たち自身が、「絶対にまたスタートするんだ!」という気持ちを強く持っていなければ。だから、「感染防止を考慮した演出に変えたら、公演ができるかもしれない」と考えたりして、舞台に立つ日を心待ちにしているんです。

そうすると気持ちが前向きになって、表情も自然に明るくなってくる。精神的に落ち込むと免疫力も落ちますからね。健康のためにも、前向きな気持ちでいることは大切だと思います。