心ない攻撃と権力欲

三浦私の場合、コメンテーターとしてテレビに出演したときに、発言の一部だけが切り取られ、曲解された形で拡散されてしまうことがよくあります。全体の文脈がわからないままそれを見た人のなかには、攻撃に走る人もいる。炎上は日常茶飯事です。

竹内注目を集めるため、わざと誤解されるように発信するネットメディアもありますからね。多くの人が、それに乗ってしまうのでしょう。

三浦人間は、自分に都合のいい情報だけを収集しがちですし、嫌いとか、気にくわないという感情に基づいて、物事を把握しがちです。悪意を自覚していない場合も多い。無意識でそうしている人たちのほうが、むしろ多数ではないでしょうかね。

竹内それはリアルの場でもあります。野外活動をしているとき、子どもたちや女性インストラクターに、いわゆる「コロナ自警団」から心ない言葉が飛んできたことがありました。そのときはすぐに僕が介入しましたが、最近、公園で遊んでいるだけの子どもをターゲットにした嫌がらせなどの報道もあったので、注意せねばと思いました。

三浦その動機はおそらく権力欲です。そうした行為は、きまって弱いと見なされた人、とくに子どもや女性に向かう。女性のSNSには、たいてい上から目線の「指導」のようなコメントがぶら下がりますね。左右を問わず。自分がそういう目に遭ったときは、読まず、関わらず、まともに取り合わないようにするのが一番です。

竹内ネットを介し、誰とでもつながってしまう今の時代は、人間の欲望や本能も理解したうえで、十分注意した情報発信が必要ですね。それと同時に、情報を受け取る側も、正しい情報を見極める必要がある。その意味で、三浦さんはデータに基づいた信頼性のある情報を発信しておられるので、いつも注目しています。とくに僕が関心を持っている、環境やエネルギーについての情報やご意見もお持ちなので、そのお話もぜひ聞かせてください。三浦さんは、菅義偉総理大臣が表明した「2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」という、いわゆる「2050年カーボンニュートラル」については、どのような意見をお持ちですか?

三浦はっきり目標を示したのは非常によかったと思います。それによって日本の省庁、特にエネルギー政策を担う経済産業省が、目標達成に向けて動かざるをえなくなりましたから。菅総理の宣言は、海外からも高く評価されましたが、先進国として当然のスタートラインに立ったに過ぎないことも意識すべきです。