日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、身のまわりの植物クイズを出題。今回の問題は、「『沈丁花』はなんと読む?」です。
答えは…

 

 

ジンチョウゲ!

 

春の訪れを祝う「三君」のひとつ

この植物の英語名は、「ウインター・ダフネ」です。ダフネは、ギリシャ神話の女神の名前であり、ギリシャ語ではゲッケイジュ(月桂樹)のことです。だから、日本語にすれば、「冬の月桂樹」となるでしょう。ジンチョウゲとゲッケイジュの葉の形は似ているので、この英語名があります。ゲッケイジュは、葉がついた枝で冠をつくり、オリンピックの勝者に贈られる由緒正しい樹です。

ジンチョウゲは、十二月ごろ、ツボミを見せ、冬をその姿で越します。少し寒さがやわらいだ二月末から三月に、ツボミが待ちわびたように開花します。そのため、春の訪れを祝うウメ、スイセンとともに「三君」に選ばれています。

小さい十数個の花が球形に集まって咲きます。花びらの内側も外側も白色の花がありますが、花びらの内側が白色で外側が赤紫色の花が印象深い上品な花です。