イラスト:朝生ゆりこ
日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修)から、身のまわりの植物のマメ知識を紹介。今回は、【ロウバイ】のマメ知識です。
ロウバイ(臘梅)
[科名]ロウバイ科
[別名]カラウメ(唐梅)
[原産地]中国
[花言葉]先導、先見、慈愛



蝋細工のような光沢をもつ黄色い花

この植物は、ウメ、サザンカ、スイセンとともに、雪の中でも花を咲かせる「雪中の四友」とよばれます。真冬の寒さの中で花を咲かせる花木です。

この植物の名前を「老梅」と書けば、歳を重ねたウメの木で、ウメの老木になってしまいますが、この植物は「老梅」ではなく、「蝋梅」、あるいは、「臘梅」と書かれます。

冬の寒い最中、葉が出ていない枝に、透き通るような黄色い花が咲きます。その花は蝋細工(ろうざいく)のような光沢をもつことから、「蝋梅」といわれるのです。

花を一目見れば、「蝋でできているのではないか」と思うほど、艶があって透き通っており、納得がいく名前の由来です。

一方、この花が咲く旧暦の十二月を「臘梅」ということから、臘月に咲くからということで、「臘梅」といわれるとの説があります。旧暦の十二月なら、今の一月から二月に当たるので、ちょうどこの花が咲く季節になります。だから、この説も説得力があります。