まちと共に生きる -美しい城下町を訪ねて-

うだつの町並み、財力の証となった「うだつ」・本藍商品の画像

上 「うだつの町並み」と呼ばれている南町通りの約400mの間には、歴史的な建造物が85棟残っている。

左下 装飾性を帯びることで、財力の証となった「うだつ」。

右下 本藍商品は美馬市観光交流センター藍染工房で販売中。

うだつの上がる藍のまち・徳島県美馬市脇町

「うだつが上がらない」と言われて、ムッとしない人はいないだろう。うだつとは、建物の両側に張り出した小屋根付きの袖壁のこと。本来は防火壁だったが、家紋などの細工が施され、鬼瓦ものせられて、建造物の格を上げた。費用が相当かかることから、この「出世できない」という意味の慣用句が生まれたという。

「うだつをひとつ、こしらえようと思ったら、現在のお金で200万円ぐらいかかったようです」と教えてくれたのは、脇町(わきまち)うだつの町並みボランティアガイド連絡会の正木文子さん(80歳)。江戸末期創業の老舗・正木酒店の大女将でもある。

脇町は戦国時代に脇城の城下町として成立し、江戸時代に藍の集散地として発展した。この地域でとれる阿波藍は、室町時代からの特産品で、木綿の普及とともに徳島藩に莫大な利益をもたらした。うだつの屋敷が並ぶ南町通りは、藍豪商が財と美を競い合った、かつての栄華を今に伝えている。

「近年は、脇町に興味をもってくれた人が、空き家を借りて商売を始めたり……。これからもいきいきとしたまちであってほしい。大切な故郷ですから」。正木さんは、未来に明るく希望を繫いでいる。

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インフォメーション

●交通:「うだつの町並み」へは、JR徳島線穴吹駅からタクシーで約8分。
●お問い合わせ先:美馬観光ビューロー TEL 0883-53-8599

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