日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【薔薇】真っ赤な色は女神の血の色?」です。

クレオパトラの肌の美しさを保った花

この植物は、ヨーロッパや中国を原産地とするものが交配されて、 鑑賞用としても品種改良が重ねられ、多くの園芸品種がつくられています。西洋では、「花の王様」とされます。

「母の日」に感謝と敬愛の気持ちを込めて贈られる花はカーネーションであることは、ほぼ定着しています。それに対し、「父の日」に贈られる花は、バラの花とされています。

バラ風呂

美貌の女王として歴史に名を残す古代エジプトのクレオパトラは、バラの花や花びらを、宮殿の廊下や部屋に敷き詰め、香りを漂わせたといわれます。

また、彼女の肌の美しさを保ったのは、花や花弁を浮かべた「バラ風呂」といわれます。バラ風呂の香りは、「ゲラニオール」「シトロネロール」「リナロール」など、多くの香り成分からなっています。