日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【梔子】《戒め》として碁盤に採用」です。

 

アカネ科でコーヒーの仲間

クチナシは、アカネ科の植物です。アカネ科というとめずらしがられますが、コーヒーがこの科の仲間です。だから、この植物の花と葉っぱは、コーヒーの花と葉っぱによく似ています。

白色の花が5月から7月に咲き、花びらは六片に分かれているのが普通ですが、たまに五片や七片、まれに八片のものもあります。近年は、八重の花が多く見られます。

どちらも梔子の花

英語名は、「ケープ・ジャスミン」であり、南アフリカ共和国のケープタウンを経由してヨーロッパに伝えられたので、この名があります。ジャスミンという語は、ジャスミンのように香りを漂わすという意味を含んでいます。