日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【茗荷】」です。

 

学名は「ジンギベル ミョウガ」

この植物は、江戸時代に日本からヨーロッパに紹介されたので、英語では、「ジャパニーズ・ジンジャー」とよばれます。ジンジャーは、ショウガのことですから、「日本のショウガ」という意味です。

また、英語では、日本名そのままに、「ミョウガ」とよばれることもあります。漢字では、「茗荷」と書かれます。学名は「ジンギベル ミョウガ」で、「ジンギベル」はショウガ属であることを示し、サンスクリッド語で「水牛の角(つの)」を意味するといわれ、「オシベの形が角に似ている」とされたり、「塊茎(かいけい)が角に似ている」といわれたりします。「ミョウガ」は日本語の「ミョウガ」であり、和名が種小名にそのまま使われている、めずらしい植物の一つです。