日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【白粉花】」です。

 

開花する時刻に由来する別名をもつ植物

この植物は、日本には、江戸時代に渡来しました。夏から秋に、数個ずつ集まって、花が咲きます。花はロウト形で、色は赤、白、黄色などがあります。

夕方に咲くオシロイバナの花

花が咲いたあとにできるタネは、黒い球形で硬いですが、中には白い粉がいっぱい含まれています。この粉は、昔、お化粧に使われた白粉(おしろい)に似ています。

この植物のツボミは、必ず夕方に開花します。英語名は「フォー・オクロック」で、4時にツボミが開く植物という意味です。日本では、夏の夕方6時ごろに花が開きます。

中国名で「スダジョン(四打鐘)」、和名では「ユウゲショウ(夕化粧)」と開花する時刻に由来する別名をもっています。また、「メシタキバナ(飯炊き花)」といわれ、この花が開くと、夕ご飯の準備をはじめるという意味です。