タレントとは運命共同体で

マネージャーとしてのメリーさんについて、当時、風間さんはさまざまな人にコメントをもらっている。記事の最後では、メリーさんが自身について語った一言も。

〈音楽評論家・安倍寧氏は「渡辺美佐、 吉田奈保美、 メリー喜多川をもって三大女性マネージャーとする」という。 そして、(中略)「弟・ジャニーとの混合ダブルスの妙」ともいう。どっちが欠けても、今日の フォーリーブスはないと結んだ。

渡辺美佐さん(渡辺プロ副社長) は「日本的な妥協主義ではなくて自分のポリシーを持ち、いつも全力投球の人」と 彼女の手腕を認め、「気は強いんですが、本質は、こまかく気のつく、女らしい感性にあふれた人」という。(中略)

「礼儀にうるさい人でした。でも思いやりがあって、二世だけど日本人以上に古い日本人タイプだし…」と元・ジャニーズのあおい輝彦。(中略)

メリー喜多川は自分を語るとき、いつも深い羞恥を見せる。

「これまでいつも夢中で生きてきたので、自分の生き方などという大それたものはありません。ただ、母としては子供に缶詰からそのままとりだして食べさせるような手抜きはしたくない。夫がどんなにおそく人を連れてこようが、大歓迎したい。マネージャーとしてはタレントと心の通った運命共同体でありたい」〉

(『女性自身 1976年5月6日号』より)

最後に、風間さん自身の、メリーさんの印象と、今の思いについて聞いた。

「日本語も英語もペラペラ。でも都合が悪くなると日本語がわからないフリをする(笑)、チャーミングで明るくて、楽しい人でした。パソコンが得意なのに、いつも直筆のファックスや手紙をくれる細やかな人でもある。

泰ちゃんは『瞬間湯沸かし器型の激しい人だが、実に女である』と語っていた。今頃天国で泰ちゃんやジャニーさんと再会して、ワイワイやってるんじゃないでしょうか。

寂しいですが、心よりご冥福をお祈りします」