日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【山茶花】童謡の〈たき火〉に登場する花」です。

童謡の「たき火」や演歌に登場する花

この植物の学名は、「カメリア サザンカ」で、種小名(しゅしょうめい)の「サザンカ」は和名であり、「サザンカとよばれるツバキ属の植物」ということになります。英語名は和名と同じ、「サザンカ」です。この植物は、寒い冬に、赤色や白色の花を咲かせるからか、子どもたちには、童謡の「たき火」に「さざんか さざんか さいたみち」と歌われ、口ずさまれます。

でも、大人になると、どんよりとした冬空を背景に、不倫愛のせつない心を象徴する花に変わり、大川栄策さんの演歌「さざんかの宿」に歌われます。