次世代に夢や希望を

最終学年の今季は主将に就任。「走りでチームを引っ張らなきゃならない」と、箱根での故障からの復帰を焦るあまり、無理をして別の箇所を痛める悪循環で、前半戦を棒に振った。駅伝初戦の出雲も欠場が決まり、思い悩む日々の中で転機となったのが、大学OBで東京五輪男子20キロ競歩銀メダリストの池田向希、同50キロ6位の川野将虎(共に旭化成)との合同合宿だ。

練習の集合時間より1時間前から入念にストレッチや体作りに励む池田らの姿を目の当たりにし、「地道な努力の積み重ねが、結果につながっているんだと強く感じた」。チームに戻ると、毎日誰より早くグラウンドに出ることを心がけ、復帰への歩みを進めた。

酒井俊幸監督いわく「6、7割の状態」で迎えた全日本は、最終8区で区間6位と健闘したが、チームは10位で14年ぶりにシード権を逃し、ゴール後は涙に暮れた。箱根では3年連続の5区を見据え、「後輩たちに、走りで恩返しがしたい」。

柏原さんのように、次世代に夢や希望を与える走りを見せ、最後は笑顔で芦ノ湖のフィニッシュテープを切る姿を思い描く。 (西口大地)

『箱根駅伝ガイド決定版2022』(読売新聞社・編)

 

〈戦国駅伝〉に挑むエースたち・3
宮下隼人(みやした・はやと)東洋大4年
山梨・富士吉田市出身、山梨・富士河口湖高校
174センチ、60キロ

【2021年記録】
出雲:─/─/─
全日本:8区/59分32秒/区間6位
【箱根記録】
2年(20年):5区/1時間10分25秒/区間1位
3年(21年):5区/1時間12分09秒/区間3位

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