撮影:北川外志廣、読売新聞写真部
2連覇を狙う駒沢大を軸に、「過去最高のチーム」と原監督自らが語る青山学院大、出雲駅伝を制した東京国際大、さらに順天堂大、東洋大、創価大、國學院大、早稲田大、明治大、中央大らが絡み、これまで以上に戦国模様が予想される今回の箱根駅伝。激戦の舞台から、新たなスターは現れるのか。チームを牽引し、個人記録に意欲を燃やす精鋭たちに取材した。

箱根駅伝ガイド決定版2022』(読売新聞社・編)では、自らの限界に挑戦し、箱根路の記録を塗り替えようとするエースたちを取材しました。今回取り上げるのは、青山学院大学3年生の近藤幸太郎選手です。

※『箱根駅伝ガイド決定版2022』(読売新聞社・編)「〈戦国駅伝〉に挑むエースたち」から一部抜粋

1年前の悪夢から成長して

7区を務めた全日本。ほぼ同時にタスキを受け取った駒大・田沢廉(3年)の後ろにピタリとついたが、6キロ過ぎ、離れた。「ついていけば、持たない」。冷静な判断でペースを守り、18秒差でアンカーへつないでチームは準優勝。「(1キロを)2分50秒で刻めば、ああいう走りができる。大きく離されなかったのは自信になった」。1年前の悪夢から、成長の跡を示した。

「戦犯」「駅伝力がない」──。インターネット上に並んだ批判の声を糧に、1年間を過ごしてきた。昨年の全日本では主力として期待されながら、2区区間13位と大ブレーキ。批判は期待の裏返しだと分かっていながらも、落ち込んだ。