101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『ひとり暮らしでも新キャベツを丸ごと買ってしまうわけ』

新キャベツの季節になると、ひとり暮らしで一個は多過ぎると思いながらも、ついつい買ってしまいます。なんとか新鮮なうちに食べ切ろうと、ずいぶんいろいろな料理を考えましたが、買った日に作りたくなるのがこの「新キャベツと鶏肉の煮込み」。

キャベツを4分の1個分くらいザクザクせん切りにして、玉ねぎのみじん切り大さじ1杯分とともに、大さじ2杯くらいのバターかオリーブオイルで炒めます。

これに3カップのお湯と、骨つきの鶏肉200グラムを加えて、塩少々で味をつけコトコト40~50分煮込むだけ。キャベツがとろけてきて、鶏肉も、ぽろっと骨からはがれるほどやわらかくなったところで、味をみて整えてからコショウを加えてできあがり。

ひとり暮らしで一個は多過ぎると思いながらも……(イメージ写真提供:写真AC)

いいソーセージが手に入ったときは、鶏肉の代わりにソーセージを使ってもおいしいものです。その際は好みで、火からおろす直前にレモン汁を少し加えると、爽やかな風味を楽しめます。

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