笹を食べる楓浜。つぶらな瞳が愛らしい

東京・上野動物園の双子のジャイアントパンダ、暁暁(シャオシャオ)と蕾蕾(レイレイ)の公開が始まり、多くの人が観覧の抽選に応募している。関西にもパンダを飼育している動物園があり、兵庫県・神戸市立王子動物園では2000年に来園した旦旦(タンタン)が、和歌山県・白浜町のアドベンチャーワールドには7頭のジャイアントパンダがいる。中国を除いて世界一の飼育頭数を誇るアドベンチャーワールドはこれまで17頭の生育と繁殖に成功、2020年11月22日に2年ぶりに楓浜(フウヒン)が誕生した。コロナ禍に生まれた楓浜の成長を、読売新聞和歌山支局が追った連載「パンダダイアリー」(読売新聞大阪本社発行)が、クラウドファンディングという形でムック本になる。多くのパンダファンに支持され、1月31日(月)の締め切り前にクラウドファンディングは達成した。(写真提供◎読売新聞和歌山支局)

中国を除けば世界一の繁殖実績

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド(AW)」は、中国成都ジャイアントパンダ繁育研究基地とジャイアントパンダの日中共同繁殖研究を行っています。 AWは、中国を除けば世界一の繁殖実績を誇ります。

バースデープレゼントに大喜びする楓浜

パンダは中国の四川、陝西、甘粛の3省の山中に、推計で約1800頭が野生で生息する希少動物です。白浜町は豊かな自然に恵まれ、パンダの主食である竹を確保できることや、これまでの希少動物の繁殖実績が中国に評価され、AWは1994年に世界で初めて「ブリーディングローン制度」を使ってパンダの繁殖研究を始めることになりました。

この制度は、パンダなど希少動物の繁殖を目的として、動物園や水族館同士で動物を貸したり借りたりする制度のことです。

お母さん良浜の背中をソファ代わりにしてくつろぐ楓浜