日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【平戸躑躅】」です。

 

生まれ故郷の名前がついためずらしい植物

ヒラドツツジは、庭や公園に植えられ、生け垣などに使われます。常緑樹で、4月から5月に、赤色や白色、ピンクの大きな花を咲かせます。「ヒラド」は、現在の長崎県平戸市を意味し、この地で古くから栽培されてきたことが名前の由来といわれています。生まれ故郷が名前につくめずらしい植物です。

この植物は、いくつかのツツジの種類が交配されて生まれてきたものと考えられており、園芸品種も多くあります。よく知られるオオムラサキも、その一種です。

学名は「ロードデンドロン プレチュム」です。「ロードデンドロン」は、ギリシャ語の「バラ(ロデン)と樹木(デンドロン)」で成り立っており、種小名(しゅしょうめい)の「プレチュム」は、「美しい」や「優雅な」を意味する語です。

平戸躑躅の花
ヒラドツツジ(平戸躑躅)

[科名]ツツジ科
[原産地]長崎県平戸
[花言葉](不明)
●朝生ゆりこさん『「日本の花を愛おしむ」原画展 にぎやかな花たち』 は、3月23日まで AYUMI GALLERYで開催中 詳細はこちら