(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第3回は「片づけには心が投影される」です 

Q あなたはどっち派?

掃除グッズは、

A)決まった場所にまとめて置く派 

B)気になったときすぐ手に取れるよう点在派

無駄がなく合理的かどうか

掃除術や片づけ術が話題になる昨今、掃除道具もさまざまなものが登場しています。ホコリ取り用のハンディワイパーに、フローリング用電動モップ、掃除機、水回りの掃除道具……。どの家にもあるそれらの掃除グッズを、あなたはどのように保管しているでしょうか。

Aは決まった収納場所にまとめて保管し、掃除のときに取り出して使う人。Bは気になったときにすぐ掃除ができるよう、例えばリビングの棚の横に掃除機、テレビ台と本棚の上にはハンディワイパーなどと点在させる人です。

一見、各所に掃除グッズを置いているBの人のほうが、すぐに掃除ができていいように思えますね。でも、幸せぐせが身についているのはAの人なのです。Bが不幸ぐせだと言える理由は、ズバリ、怠惰な姿勢が見えること。収納場所に掃除グッズを取りに行くことすら面倒と思うから、近くに置いているのではないでしょうか。

そもそも、毎日掃除をしていたらホコリや汚れが溜まることはなく、たびたび気になって掃除道具を取りに行くことにはならないはず。何かで汚れたら、すぐに道具を取りに行き、キレイにすればいいだけです。以前、私が料理をすることを知った方が「ガス台にこびりついた油汚れの落とし方」を教えてくれたのですが、「こびりつかないよう、使うたびに掃除しているから必要ないな」と思いました。

「取りに行くのに時間がかかるくらい広い家なのよ」という方もいらっしゃるかもしれません。でも幸せぐせが身についている人なら、「それもいい運動だわ」と、フットワーク軽く取りに行きます。それに、掃除グッズをまとめておくと全体が把握しやすいという利点も。「アレ、どこだっけ?」と探す手間や、「足りないと思って買ったのにまだあった」といった無駄もなくなり合理的です。