形成外科医 西川史子 サイエンス作家 竹内薫
医師として活躍するだけでなく、歯に衣着せぬコメントで人気の西川史子さん。そんなキャラクターの裏にある素顔も垣間見せながら、苦難を乗り越えた心境から、エネルギーに関わる教育への思いまで、幅広く話してくれました
西川史子
西川史子(にしかわ あやこ)

1971年神奈川県生まれ。聖マリアンナ医科大学医学部卒業。大学在学中の96年に「ミス日本」に出場し、「フォトジェニック賞」を受賞。同年、医師国家試験に合格。 形成外科医として都内のクリニックで美容医療の医師として勤務しながら、テレビなどのメディアでも活躍している。主な出演番組に『サンデー・ジャポン』(TBS)など

竹内薫
竹内薫(たけうち かおる)

1960年東京都生まれ。「科学応援団」として、テレビ・ラジオ、講演などで活躍中。主な出演番組に『ひるおび!』(TBS)など。2016年にトライリンガル教育を行うYES インターナショナルスクールを開校。『最先端の教育』(茂木健一郎氏との共著)、『子どもが主役の学校、作りました。』『AI時代の進路の選び方 「文系?」「理系?」に迷ったら読む本』ほか著書多数

作られたイメージと実像とのギャップ

竹内西川先生とは以前に一度お会いしたことがあるんですよね。テレビの収録現場だったと思いますが、番組名や場所などはよく覚えていなくて……。でも、「4000万円」というキーワードだけは、ものすごく印象に残っているんです。

西川結婚相手の理想の年収ですね。当時は4000万円という数字だけが独り歩きしてしまったのですが、一応根拠がある数字なんです。はじめは、年収3000万円以上の人が理想だと話していたんですが、私の勤務する病院の院長から、君の場合はそれでは足りないと言われました。なぜなら、相手が経費などを柔軟に使える自営業者ならいいけれど、そうでなければ約半分は税金として引かれ、残りを12ヵ月で割って月々の額を考えれば足りないだろうと。とはいえ、1億円では相手に浮気をする余裕ができてしまうので、4000万円が妥当だと言うんです。その話にすごく説得力があったので、理想の相手の年収は4000万円と言うことにしました。

竹内なるほど、緻密に考えられた数字だったんですね。今でもその額は変わりませんか?

西川いえいえ、もうそんなことは考えていません。結婚と離婚を経験し、昨年は大きな病気をして入院もしましたが、苦しいときにいろんな方が無償で私を支えてくださいました。人の優しさが身にしみた今は、あの数字もばかばかしいと思うようになりましたね。

竹内テレビなどのマスコミでは、4000万円みたいに過激な発言だけが取り上げられますから、真意が伝わらないこともありますね。ズバリ発言する美人医師というのは視聴者にとって魅力的なキャラクターですし、実像とは違うイメージが先行してしまうこともあるのではないですか?

西川ちょっとまた過激な表現かもしれませんが、私は「キャラに食い殺された」と思っているんです。でも、そんなイメージのおかげで成功した部分もあります。本当の自分とイメージの間にギャップができてしまったのは事実ですが、注目されればそれだけ発信力も備わります。ですから今は、それもうまく利用しながら、自分のやりたいことを無理なくやっていければいいと思っているんです。