余命の時間

結果的にセカンドオピニオンは、ほとんどB医療センターの主治医の所見と同じだった。ほとんどというかほぼほぼ同じ。知らない種類の抗がん剤をひとつ聞いたくらいだった。

『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』(著:山本文緒/新潮社)

私の膵臓がんはスティーブ・ジョブズがかかったような特殊なものではなくて、ごく平凡なものだった。なので標準治療も複雑なものではなくごくシンプル。

セカンドオピニオンの医師はすごく頭の切れそうな方だった。説明が上手で感じが良く、我々の反応をよく見ていた。そして私本人がまだ迷っているのを察して、道筋を見つけて、選択肢を明確にしてくれ、押しつけがましくなく誘導してくれた。

そしてB医療センターの先生と違った点は、余命の時間だった。その先生は私の予後を4か月、化学療法を行って効いたとしても9か月と言った。