現在発売中の『婦人公論』2023年3月号の表紙は、女優の真矢ミキさん。自分は役者として未熟だなと感じることが多いと話す真矢さん。3月公開の映画『赦し』では、初めての裁判長役に挑戦したそうで……。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。
(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)
(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)
人の数だけ違いがあるのだから
若い頃は「今年は飛翔の年にするぞ!」なんて気負ったものですが、年を重ねるにつれ、質の良い役者を目指してコツコツと丁寧に進んでいきたいと考えるようになりました。
とはいえ、自分は役者として未熟だなと感じることが多いです。たとえば経験値が増えるほど、「医師の役だからこう演じればいいのね」と決めつけてしまったり。
世間的なイメージで役を捉えてしまうと、リアリティのある人物をつくり上げることはできません。
人の数だけ違いがあるのだから、そうした細かさを表現できるように少しずつ成長していきたいですね。