『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が、「日本橋SUMO  WEEK(~5月12日)」のイベントのひとつ「大相撲スタンプラリー」への参加,大相撲所沢場所の観戦記を綴ります。

『今夜も生でさだまさし』のさださんの言葉

友人に言われた言葉が気になって眠れず、4月27日の午前零時過ぎ、テレビをつけたらNHKで『今夜も生でさだまさし』をやっていた。長野県松本市からの生放送だ。

番組の最後の方で、さださんが読んだハガキとその答えにより、私は救われた。うつ状態が治らない人が、さださんに助けを求めた内容のハガキだった。さださんは、自身がノイローゼになった時、「とりあえず、明日まで生きてみよう」と考えたと答えていた。

私が友人に言われた言葉は、「あなたは仕事を辞めずに家族の介護をしたが、稼いだお金を家族に使い、報われなかった。何をしても運がない。人に利用されるだけの人生ね」だった。その言葉が頭の中にこびりつき、気持ちが沈んでしまったのである。

私は4月23日の午後の出来事を思い出した。日本橋に行く用事があり、偶然、コレド室町テラスの1階入口で「日本橋SUMO  WEEK(4月12日~5月12日)」という掲示を見た。イベントのひとつとして「大相撲スタンプラリー」をやっている。スタンプラリーに年齢制限はない。もうすぐ71歳になるが、やってみようと思った。

まず、コレド室町テラス2階で横綱・照ノ富士の等身大のパネルを発見。そこに軍配型の紙が置いてあり、スタンプを押した。同ビル内の地下1階、日本橋三井タワー、コレド室町1などを巡り、6個スタンプを押した。最後に福島ビルに行き、力士の顔のあるステッカーをもらった。脚力の衰えをしみじみ感じたが、達成感は得た。福島ビルの1階には床に土俵が描かれ、大相撲グッズが「買いなさい」と言わんばかりに並んでいた。相撲グッズを見ていた女性に話しかけたら、大相撲に詳しく「地方場所は力士と触れ合えて、すごく楽しい」と話していた。私は地方場所に行ったことがなかった。