とにかく「命」を守ることが最優先

株券、投資信託、保険証券(生命保険・損害保険)などは、現在ほとんどが電子管理されているので、本人確認さえできれば大丈夫。

土地を所有していることを示す「登記済権利書」も、現在は12桁の英数字で管理されています。2004年から、「登録済権利書」という書類そのものが交付されなくなっているのです。

住宅ローンのある家が倒壊すると、借金だけが残ることになります。海外では、「ノンリコース」という、家がなくなれば借金もなくなるローンが主流ですが、日本ではそうではないケースが多い。

ただ、大規模な自然災害で被災し、まだ住宅ローンや自動車ローンなどが残っている場合には、「自然災害債務整理ガイドライン」という、17年4月からスタートした民間の自主ルールが役立ちます。弁護士などの「登録支援専門家」が、債務整理の相談に乗ってくれるのです。

ローンの状況や金額にもよりますが、預金などの一部財産を手元に残しながら、物件を手放すことも可能になるので、詳しくは、ローンを組んでいる金融機関に相談してみましょう。

とにかく「命」を守ることが最優先。その後は、なんとでもなります。