ご連絡をお待ちしています

だから、取りあえずということで、紫式部が仕えた「藤原彰子」さんは「しょうし」、清少納言が仕えた「藤原定子」さんは「ていし」と音読みしています。

一番権威のある辞書、『国史大辞典』(吉川弘文館)は、その辺の事情を踏まえて、全部「音読み」にして項目を立てています。そしてこれはもちろん「便宜的にそうしている」、ということなのですが。

それで『応天の門』でも、ごく穏当に「たかこ」と読んでもらっているわけです。

もし「たかいこ」と読む典拠をご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ著者までお声掛けください。ご連絡、本当にお待ちしております。


「失敗」の日本史』(著:本郷和人/中公新書ラクレ)

出版業界で続く「日本史」ブーム。書籍も数多く刊行され、今や書店の一角を占めるまでに。そのブームのきっかけの一つが、東京大学史料編纂所・本郷和人先生が手掛けた著書の数々なのは間違いない。今回その本郷先生が「日本史×失敗」をテーマにした新刊を刊行! 元寇の原因は完全に鎌倉幕府側にあった? 生涯のライバル謙信、信玄共に跡取り問題でしくじったのはなぜ? 光秀重用は信長の失敗だったと言える? あの時、氏康が秀吉に頭を下げられていたならば? 日本史を彩る英雄たちの「失敗」を検証しつつ、そこからの学び、もしくは「もし成功していたら」という“if"を展開。失敗の中にこそ、豊かな"学び"はある!