「退屈しないの?」と思う方もいるでしょう。実は温泉宿は、夕食や朝食の時間、お風呂の時間(男女の浴室入れ替えや貸切風呂の時間制限)など、タイムスケジュールがしっかりあって、意外と忙しいんですよ。

ひとり温泉旅の難関は、何といっても宿探し。週末や観光のベストシーズンは、ひとり客を受け入れるところが少ないからです。おすすめは、「大人1名1室」「日付未定」で探すこと。

私は紅葉や雪見風呂にもあまり興味がなく、人が少ない温泉でゆっくり過ごしたいタイプ。ですから冬のハイシーズンは雪が降る温泉地を避け、温暖な九州・四国地方、静岡県あたりに行っています。

初めのうちは、部屋食のできる温泉宿にこだわっていました。寂しいわけではないけれど、大広間や宴会場で食事することに少し抵抗があったからです。もし人の目が気になるようでしたら、「個室食事処」がある宿もおすすめですよ。

ちなみに私は、夕食時は持参した部屋着に着替えます。帯の締め付けが気になり、料理やお酒が思う存分楽しめなくて。(笑)

そうして見つけた温泉宿で、のんびりした時間を思う存分過ごすために、アウトドア用の軽量カップと、ドリップバッグのコーヒーを持っていくことも。お風呂あがりにビールやコーヒーを飲みながら本を読んだり、テレビを観たり。

自宅にいるときとさほど変わらない時間を過ごしながら、ただただ温泉を楽しむ。もったいないという人もいますが、私にとってはこれ以上ない贅沢な時間です。