Q 上達するには、どんなポイントに気をつければいいでしょうか

A 自分の句を誰かに見せる

俳句というのはつねにケースバイケース。ですから「これとこれに気をつけましょう」と試験対策のように箇条書きにはできません。とはいえ、「感情を表す言葉(感情語)」や「説明しすぎる言葉」「誰でも思いつく言葉(凡人ワード)」の多用を意識して避けるだけで、初心者でもオリジナリティある句を詠むことができます。

また、初心者は「一句一季語」を守りましょう。「季語」が2つ以上使われる「季重なり」は、上級者の技なので、避けたほうが無難です。

自分の句を人に見せたり、他人の句へのアドバイスなども参考にしたりして、たくさんの句や講評に触れることが上達への近道です。

 

Q 似たような句ばかり作って、マンネリ化してしまいます

A 上級になるほど悩むもの

マンネリという悩みは、上級者になってもずーっとついて回ります。むしろ上級になればなるほど、「去年も私、いまの季節に同じような俳句を作っていた」と、どんどん自分に対する要求が高くなるものです。

俳句はたった17音しかないため、似たような発想、似たような俳句〈類想類句(るいそうるいく)〉が生まれるのは、ある意味、宿命でもあります。類想類句の沼に落ちないためには、とにかく学び続けるほかに道はありません。

 

Q 俳句にするような感動的な場面に出合えません

A 目や耳を働かせる

俳句を作るのに感動的なものを探す必要はありません。「俳句のタネ」はどこにでもあります。吟行に出かけなくても、暮らしの中にいくらでも。

「〈俳句のタネ〉は暮らしの中に無限にある」はこちら