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現存唯一“空海プロデュース”の国宝「高雄曼荼羅」が修理後初公開!

讃岐国に生まれた弘法大師・空海(774~835)は、延暦23年(804)に遣唐使の一員として唐にわたり、師匠・恵果より密教を受け継いだと言われています。帰国後、密教への理解を広げ人々を救うため、多数の著作を執筆。日本の真言密教を確立し、その後の日本文化に大きな影響を与えました。

空海の生誕1250年を記念した本展では、国宝を約30件、重要文化財を約60件を展示。密教の源流と空海の思い描いた密教の実像に迫る、奈良国立博物館の総力を挙げた展覧会です。

弘法大師坐像(萬日大師)
室町~桃山時代(16~17世紀) 和歌山・金剛峯寺


空海が伝えた密教とは

空海は、「密教は奥深く文筆で表し尽くすことが難しい。そこで図や絵を使って悟らない者に開き示すのだ」と述べました。その言葉が示すように、空海の描いた密教世界の中心である大日如来とそれを取り囲む仏たち、胎蔵界・金剛界という2つのマンダラ世界を、立体的でダイナミックな空間展示によって体感できます。

国宝 五智如来坐像
平安時代(9世紀)京都・安祥寺


とくに国宝である「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」は、空海が唐で師匠から授けられた曼荼羅の図様をもとに描いたとされ、空海自身が制作に関わった現存唯一のものとして比類なき価値を持ちます。1793年に天皇の勅願で行われた修理以来、約230年ぶりに、2016年から行われていた修理事業を終え、初公開です。(それぞれ展示替えがあります)

国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅)のうち金剛界
平安時代(9世紀) 京都・神護寺
[展示期間:5月14日(火)~6月9日(日)]
国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅)のうち胎蔵界
平安時代(9世紀) 京都・神護寺
[展示期間:4月13日(土)~5月12日(日)]


密教と、ともに歩んだ空海のルーツに迫る

密教誕生の地・インドで経典とされた「大日経」と「金剛頂経」や、空海が持ち帰ったとされる唐代の美術作品などを通じて、密教がシルクロードを経由して日本に至るまでの軌跡をたどる史料・作品群も多数展示。

さらに、空海が最澄に宛てた手紙として知られる国宝「風信帖」など、空海自筆の史料も。この時代でもっとも秀でた書の名手3名という意味の“三筆”に数えられた空海の、執筆活動の息づかいが感じられます。

国宝 風信帖
平安時代(9世紀) 京都・教王護国寺(東寺)
[展示期間:4月13日(土)~5月12日(日)]

 

【応募締め切り日】4月14日(日)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます(4月末頃予定)
 

■開催概要
生誕1250年記念特別展
「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」


会期:2024年4月13日(土)~6月9日(日) ※会期中、一部の作品は展示替を行います
 おもな展示替 前期展示:4月13日(土)~5月12日(日)
後期展示:5月14日(火)~6月9日(日)
会場:奈良国立博物館 東・西新館
   〒630-8213 奈良県奈良市登大路町50番地
休館日:毎週月曜日、5月7日(火) *ただし、4月29日(月祝)、5月6日(月休)は開館
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
観覧料: 一般2,000円、高校・大学生1,500円、中学生以下無料

主催:奈良国立博物館、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿、読売新聞社
学術協力:高野山大学
協賛:NISSHA、きんでん、築野グループ、パナソニック ホールディングス、非破壊検査
協力:インドネシア国立中央博物館、陝西省文物局、陝西省文物交流中心、西安碑林博物館、種智院大学、日本香堂、仏教美術協会

お問合せ: 050-5542-8600(ハローダイヤル)
公式HP:https://kukai1250.jp/
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