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「2000万で大丈夫? 100歳までにかかるお金を真面目に試算してみた」
塵も積もれば 山となる
このまま何もしないでいると……
まず、荒木夫妻に勧めたい【プランA】は、「貯める」こと。2年後、夫が55歳になるまでに生活費を月額3万円減らし、その分を貯金するようにします。
本来、50代後半はお金の貯め時。子どもが自立する時期にあたるため、教育費などが一気になくなることが多いからです。収入の3割を貯蓄に回すことも夢ではありません。
この時期に、一息ついて気が緩む家庭が少なくないようですが、教育費が浮いた分はそのまま貯蓄しましょう。
なぜ2年後なのか。夫が55歳になれば、収入ががくっと下がる60歳はもうすぐそこです。60歳になって生活をいきなりダウンサイズしようと思っても、一度広げた風呂敷をいきなり畳めないのが人間の性。そこで少しずつ生活費を減らしていって、年金生活に備えるのです。
3万円を捻出するのに、生活費のどこを削ればいいのか。一般的に手を付けやすいのは保険料です。もし子どもがいるのなら、自立してしまえば、高い生命保険は必要ありません。あとは通信費。格安スマホに替えた結果、通信費が半額以下になったという例はたくさんあります。
それから食費。夫婦2人の生活なのに、食費に月額8万~10万円もかけているケースは案外多いもの。そこまで贅沢はしていなくても、毎日コンビニで飲み物を購入していませんか? 家から水筒を持参して、ペットボトル代160円分を貯めれば、10年後には約60万円の食費減になります。塵も積もれば山となるのです。
しかし、【プランA】を達成しても、妻87歳の時に赤字に。妻100歳まで老後資金を持たせるには、あと2082万円必要です。それでも現状より赤字額が2022万円も圧縮できました。