2022年3月13日、大相撲春場所が大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で開幕した。横綱・照ノ富士は怪我で休場となってしまいましたが、熱戦は続いています。全勝の高安は白星を重ねられるのか。初場所優勝後に結婚も発表した御嶽海の躍進なるか。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります

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「優勝意識緊張型」が心配

大相撲春場所は中日を終え、「荒れる春場所」と以前から言われているが、今場所も荒れまくり、初日には予想できなかった展開になっている。横綱・照ノ富士は右踵と左膝の怪我で6日目から休場した。

全勝でトップを走るのは前頭7枚目・高安ただ一人。高安は「前頭7枚目は俺のいるところではない」と言わんばかりの元大関の貫禄を感じる力強く巧い相撲を見せている。これまで土俵上の滞在時間が長い相撲を取っていたが、今場所の滞在時間は短い。しかし、高安は優勝に絡むと別人のように弱くなる「優勝意識緊張型」なので、これからが心配だ。

高安を追うのは7勝1敗の新大関・御嶽海で、初日から落ち着きを見せながら、一気に押す迫力を披露している。5日目に前頭4枚目・霧馬山に寄り切られ、大関初黒星となったのが残念だ。

同じく7勝1敗は、はず押しがカッコ良くて動きがいい新関脇・若隆景と先場所も優勝に絡んでいた成長著しい前頭6枚目・琴ノ若である。