愛犬、おっぽちゃんと(写真提供◎青木さん 以下同)
青木さやかさんの好評連載「49歳、おんな、今日のところは『……』として」。青木さんが正直に綴るエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、ギャンブル依存の頃を赤裸々に告白した「パチンコがやめられない。借金がかさんだ日々」などが話題になりました。舞台『ようこそ、ミナト先生』に出演中の青木さん。今回は「老犬と暮らすわたし」です。

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歯を抜いたら元気になった

エレキコミックのやついいちろうさんから、「うちの犬がおじいちゃんになっちゃった」という本を書いたよ」というLINEをいただいて、ああ、そうだな、うちのおっぽも相当なおじいちゃんだ、とジッとおっぽを見つめました。

我が家は現在、思春期の娘、更年期のわたし、青年期の保護猫2匹、そして老年期のトイプードルおっぽと暮らしている。

おっぽは17歳。人間でいうと80代くらいになるのだろうか。元気である。毎日2回散歩へいく。暑い日や雨の日は外へ出た途端「さあ帰りましょう」と踵を返してマンションに戻っていくが、調子の良い時は小一時間歩くこともある。

2年前に、歯周病のために歯を全て抜いてから、ますます元気になった。歯がないと、柔らかいものしか食べられないのかと思ったが、食事は変わらない。