写真提供◎青木さん 以下すべて

 

青木さやかさんの連載「50歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、50歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「ネットの書き込みに慣れない人として」です。

前回「肺がんの市民公開講座に参加した。話すことで、〈あの時の辛さが過去のものになったんだ〉と感じることができる」はこちら

自分が何らかの評価をされている

朝起きると、スマホをみる毎日だ。
「Yahoo!ニュース」を開いて、天気とその日にあったことをチェック。芸能ニュースも勿論出てくる。
時には、わたしのことも、出てくる。

2003年頃に、わたしはテレビに出始めた。その頃はガラケーだった。ガラケーで何かを調べる、なんてことは無かったように思う。

ネットに書き込む有名なものは、「2ちゃんねる」くらいだったように思うし、2ちゃんねるに書き込まれることは一般的なことではないだろう、と少なくともわたしは思っていた。そこに記されることが、世論に繋がるとは全く思っていなかったわけだ。

世の中は変化し、ネットを開けば、ニュースのあとに、多くの書き込みがあり、またその書き込みを多くの人が読み、それに対して意見する、という時代がやってきた。

「食べログ」というものが存在するが、わたしもタレントである以上、商品なので、点数的なものをつけられることがある、ということは、頭では理解しているのだが、たまたま開いたスマホで、自分が何らかの評価をされているのを見てしまうことには慣れない。

芸人として売れ始めた頃