<第6話の予告動画より>

冒頭、自転車に乗って懸命に走る鉄平(神木隆之介)の姿が。

鉄平の「端島はもっといい島になる」の台詞の後に、リナ(池田エライザ)の「今の幸せの下にはたくさんの犠牲がある」という言葉が続きます。

リナは前回、リナを探して端島に炭鉱夫として潜入していた男に見つかってしまいます。自分が護身用に持っていた銃を奪われ殺されかけますが、進平(斎藤工)が撃たれながらもリナを救い、2人の距離が縮まる…という展開に。素性を隠して転々としているリナは端島を愛し、今ではずっとここにいたいと思っているのでした。

その後「掘ってる場合か!」と 紋付袴姿であわてて席を立つ一平(國村隼)。建物の中を必死で走る進平の後ろには悲鳴が…。

「結婚なんてしとうなか」という朝子(杉咲花)。「しとうなかと?」と尋ねる鉄平の姿も…。〈すれ違うそれぞれの本音〉とはどういうことなのか?

前炭鉱長と違って島民に冷たく、恐れられている現炭鉱長の辰雄が「私はふうけもんです…」とうなだれる場面も。「ふうけもん」は方言で「馬鹿者」などの意味。前回の労働争議中、父親が原因で島で孤立してしまった息子の賢将(清水尋也)に「あなたみたいになりたくない」と言われた辰雄に何があったのか。

静かに目を伏せ合唱する賢将、「あんたの息子は生きてる」と言う一平。「私の役目は終わったな、って」と微笑む着物姿の百合子(土屋太鳳)。「今度こそ幸せになるとやろ」とつぶやく進平…。

それぞれに訪れる〈決断の時〉とは。

最後は、正装した鉄平と、青い水玉のワンピースに花束を持った朝子が海をバックに向き合い――「俺、朝子と、一緒に…」で締めくくられます。