<前回のあらすじ>
ある日、目が覚めると1年間の記憶を失っていた羽田芽衣。記憶を失うと同時に、身に覚えのない幸せを手にしていた。
やりがいのある仕事、優しい婚約者の西島奏多、高校時代に亡くなったはずの親友・篠原翠との再会、と順風満帆に見えたが……。
「あんたは人殺しなんだよ!」
職場の同僚・相沢龍之介から「人殺し」呼ばわりされ、以前住んでいた自分の部屋からは《血で染まった白いシャツ》を発見する。「いったい、私は何をした……?」と芽衣は戸惑いを隠せない。
その後、家に帰った芽衣は、西島に血まみれの服を見せ、《自らの妙な記憶》について話をする。そして警察に行こうとするが、西島から止められ、血で染まったシャツを鑑定に出してもらうことになる。
翌日、芽衣が会社に出社すると、翠の姿があった。ある案件で、ヘアメイクを担当することになったという。
そんな中、仕事でありえないトラブルに見舞われる芽衣。さらに、【西島には愛人がいる】と書かれたメールが届き……!?
【西島には愛人がいる】と書かれたメールは、西島の寝顔の写真とともに送られてきた。西島の首元には、女性の手が置かれており、指先には白いネイルが施されていた。
写真に写っているのが西島だと確信し芽衣が動揺している中、翠から「今からうちに来ない?」と電話がかかってくる。
実は、芽衣の仕事のトラブルの裏では、翠が動いていた。芽衣は、翠によって陥れられていたのだ!
そうとも知らず、彼女の家へ向かった芽衣は、西島の寝顔の画像を翠に見せる。結婚したばかりなのに!と怒りを爆発させた翠は、「世界中の人が芽衣を嫌っても、私だけは味方だから」と告げる。
ところが、結婚式で翠が着用していた白いロングワンピースが、貸衣装であることが判明し、さらに、翠の爪には、西島の顔を触っていた女性の手と同じ、白いネイルが施されていることに芽衣が気づく。
「まさか、この画像、翠が……?」
問いかける芽衣に、「やっと気づいた」と言って笑い出した翠。「どうして芽衣が怒るの? これは、あなたが私にしてきたことじゃない。私の大事なもの、全部奪ってきたくせに」と言うのだった。
高校卒業後、数年たって蒼馬(内藤秀一郎さん)と再会した翠は、彼と婚約していた。ところが……。
「あんたが蒼馬を殺したの……!」という翠は、芽衣のせいで、自分の人生は台無しになったと語る。さらに、「これから私があんたにすることは、全部あんたに私がされたことなの」「大嫌いだよ。芽衣……!」と告げて……。