本展京都会場ポスタービジュアル

国宝「早来迎(はやらいごう)」修理後初公開!

鎌倉仏教の一大宗派である浄土宗の開宗850年という大きな節目に、浄土宗各派の協力を得て至宝の数々が京都に集結。浄土宗の美術と歴史を鎌倉時代から江戸時代まで通覧する、史上初の展覧会です。

法然は、承安5年(1175)、「南無阿弥陀仏」と称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開いた人物です。この新しい教えは、相次ぐ戦乱、疫病、貧困などの苦悩に満ちた「末法(まっぽう)の世」(仏教が衰え、道徳が乱れた末の世)を生きた平安時代末期の人々の間で支持され、現代に至るまで受け継がれています。

法然がその生涯の多くを過ごした平安京、すなわち京都には、浄土宗総本山の知恩院をはじめ、重要な寺院が集中しています。この地で開催される本展では、巡回する3会場中最多の出品数で、各寺院に伝わる名宝の数々を紹介します。

修理後初公開となる国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」(あみだにじゅうごぼさつらいごうず はやらいごう)は、数ある来迎図のなかで最高傑作といわれています。大画面に描かれる桜や滝などの自然豊かな情景も美しく、この機会にぜひ鑑賞してほしい作品のひとつです。

国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎) 鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵
【展示期間:後期(11月6日~12月1日)】

さらなる注目は、3週間限定で公開される究極の極楽浄土図、国宝「綴織當麻曼陀羅(つづれおりたいままんだら)(部分)」。縦横4mに及ぶ大曼陀羅で、古代から浄土信仰の聖地である當麻寺の本尊です。8世紀につくられたと考えられており、世界的にも類を見ない高度な技術を目の当たりにできます。

そのほか、山越しに姿を現した阿弥陀仏を描いた国宝「山越阿弥陀図」など、東京会場では見られなかった作品も多数展示。
深まる秋の京都で、展覧会と関連寺院をぜひ巡ってみては。

国宝 山越阿弥陀図 鎌倉時代・13世紀 京都・永観堂禅林寺蔵
【展示期間:後期(11月6日~12月1日)】



【応募締め切り日】9月12日(木)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます(9月末頃予定)
 

■開催概要
特別展「法然と極楽浄土」
会期:2024年10月8日(火)~12月1日(日)
※会期中、一部の作品は下記以外にも展示替を行います。
 おもな展示替
  前期展示:10月8日(火)~11月4日(月・休)
  後期展示:11月6日(水)~12月1日(日)
会場:京都国立博物館 平成知新館(京都市東山区茶屋町527)
休館日:月曜日 ※ただし、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館し、10月15日(火)、11月5日(火)休館
開館時間:9時~17時30分(入館は17時まで)
     金曜日のみ9時~20時(入館は19時30分まで)
観覧料: 一般1,800円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料

主催:京都国立博物館、NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿、読売新聞社
特別協賛:キヤノン、大和証券グループ、T&D保険グループ、明治ホールディングス
協賛:JR東日本、清水建設、竹中工務店、三井住友銀行、三井不動産、三菱ガス化学、三菱地所、三菱商事
特別協力:浄土宗開宗850年慶讃委員会、文化庁
協力:NISSHA


●お問い合わせ:075-525-2473(テレホンサービス)
●展覧会公式HP:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/honen2024-25/
展覧会公式X(旧Twitter):@honen2024_25
《応募受付は終了しました》