
“江戸のメディア王”と呼ばれた男
江戸時代に活躍した出版業者である蔦屋重三郎(1750~97)、通称・蔦重は、喜多川歌麿や東洲斎写楽など、著名な浮世絵師たちを世に出したことで知られています。
また、黄表紙や洒落本といった文芸においても、数々のベストセラー作品を出版。優れた作者を育て、江戸の娯楽の発展に大きく貢献した人物です。
本展では、天明~寛政期(1781~1801)のまさに敏腕プロデューサーであり、稀代のマーケターと言える蔦重の業績を、約250作品で紹介します。

彩色摺大本 安永5年(1776)正月 東京国立博物館蔵
[通期展示 ※会期中、頁替えを行います]
天明期(1781~89)の江戸では、狂歌が爆発的な人気を博します。蔦重は、その社会の流行をいち早く感じ取り、自ら狂歌師「蔦唐丸」として活動を始めただけでなく、狂歌集や狂歌絵本を刊行し、商才を発揮しました。
さらに、武家や裕福な町人、人気の役者、戯作者、絵師などとのネットワークを縦横無尽に広げ、さまざまな分野を結びつけながら、今でいうメディアミックスを巧みに行い、コンテンツ・ビジネスを革新し続けたのです。
蔦重のプロデュース力の根底には、徹底的な消費者目線を貫き、人々が楽しいと思うもの、面白いと思うものを追求するバイタリティーがあったのでしょう。
寛政期(1789~1801)になると、蔦重は浮世絵界に進出しました。喜多川歌麿や東洲斎写楽といった名だたる絵師たちを発掘し、彼らの魅力を最大限に活かした浮世絵を企画・出版します。展示では、浮世絵黄金期と呼ばれるこの時期の代表的な名品を、一挙に鑑賞することができます。

大判錦絵 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵
[後期:5/20~6/15]

大判錦絵 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵
[前期:4/22~5/18]
また本展は、放映中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)と連携しており、番組の世界観をイメージした展示にも注目です。
ドラマが描く18世紀後半の江戸は、経済や文化が成長し、「大江戸」と呼ばれるほどの都市へと発展した時期にあたります。会場では、当時の街並みを再現。蔦重が活躍した時代へタイムスリップしたかのような空間が楽しめます。
【応募締め切り日】4月14日(月)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます(4月下旬頃予定)
特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
会期:4月22日(火)~6月15日(日)*会期中、一部作品の展示替えを行います
開館時間:9時30分~17時
*毎週金・土曜日、5月4日(日・祝)、5日(月・祝)は20時まで開館
*入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、5月7日(水) *4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
≪アクセス≫
JR「上野」駅公園口・「鶯谷」駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅、千代田線「根津」駅、京成電鉄「京成上野」駅より徒歩15分
入館料:一般2,100円、大学生1,300円、高校生900円、中学生以下無料 ※金額は税込
主催:東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション
後援:台東区、中央区
協賛:SGC、NISSHA
●公式サイト:https://tsutaju2025.jp/
●公式X:@tohaku_edo2025
●公式Instagram:@tohaku_edo2025
●お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
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