
寄稿
楠木新「ウクライナへの軍事侵攻を機に『文明の生態史観』を読み返すと、新しい発見が。著者の出身地、西陣での取材で感じた自由な発想の原点」

寄稿
小池昌代「50歳を超えて和歌を学び始め、〈長く生きるのも楽しいかも〉と思った。日本の古典の奥深さを実感させる川端康成『東海道』」

寄稿
里中満智子「10代から何度も読み返している『万葉集』。天皇も政治犯も、歌は同列に扱われた。約4500首の歌は、日本人の価値観の原点を見せてくれる」

寄稿
上野千鶴子「年をとることはすばらしいこと。おひとりさまを貫いた女性作家の『70歳の日記』」

寄稿
松田哲夫「余生を過ごす際、何の支えも持たず不安だったが『博士の愛した数式』を読んで信じるものを決心した」

寄稿
80代の研究者・中村桂子「生命科学の世界に入った頃、大切な視点を教えてくれた絵本『ちいさいおうち』」

寄稿
平松洋子「50歳を過ぎて見えてくる、〈世の中のウラのウラ〉。古今亭志ん生『なめくじ艦隊』の切れ味」

寄稿
竹内薫「娘のために始めたフリースクール、〈学童目線〉の本選びで見えた、次の10年を生きるヒント」

寄稿
80歳でエベレスト登頂した三浦雄一郎「大自然を相手にした、スケールの大きい開高健作品。頸椎損傷のリハビリ中、読むと生きる力がわいてくる」

寄稿
酒井順子「『枕草子』最初の一文を〈春って曙よ!〉と訳した桃尻語訳の衝撃。苦手だった私に、古典の扉を開いてくれた」

寄稿
川本三郎「4社から出版された名著『わが荷風』。荷風を愛した旅する作家が、昔の東京を思い描いて」

寄稿
中園ミホ「記憶がないほど苦しい時も、名作の名台詞は覚えている。私を救った映画と、手引き書・和田誠『お楽しみはこれからだ』」

寄稿
平田俊子「恋多き小説家が描く、50代女性と若い男性の恋物語。女の老いやお金…中年の恋愛を切実に味わえる、林芙美子『晩菊』」

寄稿
宮田珠己「心臓にペースメーカーを埋め、自転車をこぎ続けた姿に勇気づけられた。伊藤礼の自転車エッセイ三部作に出会えた幸運」

寄稿
南伸坊「読書が苦手で、短い中国の怪談を選んでいた私が『ギャンブラーが多すぎる』に出会い、寝る間も惜しんで読書に浸る幸せを見つけた」

寄稿
小池真理子「死の直前に読みたい1冊『クマのプーさん』。ディズニー版では味わえない、プーとロビンの別れにいつも涙する」

寄稿
黒井千次「〈危険な読書〉以前読んだ時とは印象が違い、驚いて本を閉じた。何が起ったのかはわからない」

寄稿
松岡和子「個人訳『シェイクスピア全集』33巻を達成した翻訳家が、全作品を3回読破するほどハマった藤沢周平の魅力とは」

寄稿
佐治晴夫「宇宙の起源とは。言葉にならない状況を表現するとき、詩と科学が歩み寄っているような、共通点が見えてくる」

寄稿
保阪正康「読書が持つ三つの役割と、歳を重ねて気づいた芥川の文章の魅力」