公開ゲネプロでの石井一孝(撮影:岩田えり)

望海風斗が舞台にかける思い

史上最悪と呼ばれた王妃を演じる望海に対して石井は、「(望海さんは)最悪の王妃なんですけど、最高なんですよ。作・演出を担当する末満さんが、ダークなイメージがあるイザボーという人を通して、希望、真実、未来などを伝えたいとおっしゃっていた。それができる手ごたえはあります。誰しも悪い人になりたくて生きてきたわけじゃない。色々なことを考えて生きた結果、最悪になってしまった。そんなイザボー自身の人となりはキュートなんですよ。望海さんのキュートさが溢れています」と、イザボーを演じる望海に賛辞を贈った。

最悪であり最高の女性を演じる望海は、「周りからは最悪と言われるかもしれないが、それをパワーにして、イザボーがどう生き抜いたかを演じていきます。ジャンヌ・ダルクの前に、あの時代を生きた一人の女性を知ってもらえたら」と役柄への意気込みを語った。

左から甲斐翔真、望海風斗、石井一孝

最後に、「お客様に一緒に作っていただくシーンもあり、参加型なミュージカルの側面もあります。怖がらずに乗っていただければ(嬉しいです)。セット、美術、照明、音楽、衣装、全部が掛け算のように合わさり、見どころだらけ。皆様に見ていただけるのが楽しみです」と締めくくった。

また、1月15日発売の『婦人公論』2月号に掲載されている「私の“お守り言葉”」コーナーで、出演する舞台にかける思いを明かしている。

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チケット代を払って足を運んでくださるお客様に、現実を忘れるくらいの「プライスレス」な体験をお届けしたい。そう思いながら、日々稽古に取り組んでいます。
『婦人公論』2024年2月号より抜粋

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