響きはよいものの、実は中身がないこと
最近SNSで話題を集めているのが、「あたりまえポエム」。ごく当たり前のことを言っているだけなのに、なぜか“詩的”で意味がありそうに聞こえる言葉のことだ。例を挙げると、「君の前で息を止めると、呼吸ができなくなってしまう」や、「赤を上げて、白を下げないとどうなると思いますか。そう、赤と白が、上がるんです」といった具合。
なぜ今「あたりまえポエム」が話題になっているかというと、小泉進次郎環境大臣の発言が、もっともなことを言っているようで、実は何が言いたいのかわからないからだ。
9月23日にニューヨークで開催された「国連気候行動サミット2019」に先駆けて行われた記者会見の際、「気候変動のような大きな規模の問題に取り組むことは楽しく、クールでセクシーに違いない」と英語で発言したことが筆頭だ。翌日、記者からその真意を尋ねられると、「それを説明すること自体がセクシーではない」と、答えも意味不明だし……。
英語で述べたから真意が伝わらなかったわけではない。過去の発言をチェックしてみると、漫才コンビ・サンドウィッチマンじゃないけど、「ちょっと何言ってるかわかんない」ものが次々と出てくる。たとえば、初当選から10年後の取材では「10年はあっという間で、これからの10年はもっと早い。今まで以上の濃さと密度を求め、日本らしい日本を作っていきたい」と述べたが、さて、この発言の意味を説明できる人はいるだろうか?
話術の巧みさには定評がある「人気先行型」の小泉氏だが、政治家としての真価が問われる時期に来たようだ。