「これ…1年生の球やない」

その後、糸島東一打サヨナラのチャンスの場面で、1年生ピッチャーがマウンドに登場。

すると先輩は「四ツ木翔也…。栃木から野球留学で福西に来た。中学時代にノーヒットノーランを何度かしたと聞いた」と突然説明を始めます。

結がピッチャーの姿をよくよく見ると、その正体は、前に漁港で出会った男子高校生でした。

球速が145キロに達すると、「これ…1年生の球やない」と書道部部長らしからぬ台詞をつぶやく風見先輩。

その後ピンチヒッターとして、結の幼馴染・陽太がバッターボックスに立つも、あえなくピッチャーフライにうちとられ、試合は延長戦に突入します。

それから場面が変わって、翌日の新聞では、その後福岡西が大量得点をおさめ、10対3で試合が終了したことが記されていました。さらには「福西のヨン様、誕生!」と大きな見出しも記され、翔也への注目の高さがあらためてうかがわれるのでした。