気付く人、ついに現れる
久保 あ、それでいうと、ちょっとご報告がありまして。
能町 ご報告?
久保 とうとう公園で私(の正体)に気付いた人が1人現れて。
一同 おお〜!
能町 どういう感じで?
久保 みんなと朝の公園でワイワイしてるときに、ちょっと輪から離れたタイミングで、隣にいた人から小声で「あの……マンガ家さんですよね?」って。
ヒャダ うわ……消さなきゃ!
一同 (笑)
久保 私も思った(笑)。
ヒャダ 消すか引っ越しするかしなきゃ!
久保 「そうか、この人を消さなきゃいけないのか……」と思った。「気付いたのはあなたが初めてですよ」って(笑)。
一同 (笑)
久保 一応笑顔で「みんなには内緒にしててください」と言いました。
ヒャダ 「じゃないと消しますよ」(笑)。
久保 その人、マンガを知ってたわけじゃなくて久保みねヒャダを見てる人だったんですよ。
能町 ああ、見てたんだ。
久保 番組の放送が深夜だから、犬を飼い始めてからは見なくなったけど、昔は見てたらしくて。だから公園で私と会ってるときに、「なんか見たことあるな……」と思ってたらしくて。
ヒャダ 声も特徴的ですしね。
久保 でも公園で会ってるときって、みんなお互いの顔をちゃんと見てないんですよ。だけど、犬を飼ってる人たちのグループで飲み会をやったときに、ゆっくりと私の顔を確認できて、「あっ!」と気付いたって。
ヒャダ 公園だと、みんな犬しか見てないですもんね。
久保 そうそう。だからまだ広まってはいないし、さっき話した年の近いグループだと、「結局、何の仕事なの?」みたいなことになってて。「タワマン住んでたんだよね?」「作家?」「ライターとかでしょ?」みたいな。
能町 だいぶ近いところまできてますね(笑)。
ヒャダ というか、ほぼ正解じゃないですか(笑)。
久保 「マンガ家? マンガ家?」とか言われて。
ヒャダ あああ、もう……。
久保 もう当たってるけど、「いやそういうのはね、まあまあまあ」って。「今はそんなに仕事してないフリーランスだから」という感じでお茶を濁してる。
ヒャダ 「越後のちりめん問屋(*)」として。
*時代劇「水戸黄門」では、黄門さまは身分を隠すため「越後のちりめん問屋の隠居」を名乗っている。
能町 いざとなったら、(印籠がわりに)冷マ(*)を出すんですよね(笑)。
*ライブの来場者に配られる、番組ロゴと久保みねヒャダ3人のイラストが入った冷蔵庫マグネット。
ヒャダ 「この冷マが目に入らぬか!」(笑)。
一同 (笑)
久保 でも勘のいい人だから、「作家だとしたらさ、こないだ青森(*)に行ってたのはどういう仕事?」と聞いてきて。
*番組のロケ企画で行った「久保みねヒャダ3人旅 in 青森」。
能町 「青森行った」という話はしてるんだ。
久保 青森のお土産を渡したから。それで「青森ってどういうこと?」みたいな感じで聞かれて。「まあまあまあ、今はちゃんと働いてないし、隠居みたいなもんだから」ってずっと濁してた。
能町 諸国漫遊してるからね(笑)。
一同 (笑)
久保 私はそんな感じだけど、その2人はしっかりと丸の内で働いてるタイプだから、偉いなあと思って。